当事務所には戸建住宅の相談が多いですが、 マンションの相談もあります。 マンションは特に結露のトラブルが多いようです。 外壁に面する壁に黒かびが発生すると一般的には「換気が不足しています」 「生活の仕方が・・・」などと云われ、原因がはっきりしない場合がほとんどだと思います。 だけど? 「普通に暮らしているのに?建物の問題はないのだろうか?」と疑問を持たれる方が相談にいらっしゃいます。
今回の事例は鉄筋コンクリートの賃貸マンションの場合です。 右上の写真は外壁の窓下に特に黒かびが大量に発生しています。 賃貸マンションなので、オーナーの方からの相談です。 何度、壁のクロスを張り替えても直らない?
状態を確認する為に解体調査を実施したのが 右下の写真です。 表面のクロスと石膏ボードを剥がした状態です。 カビは表面のクロスだけでなく、石膏ボードの裏側に大量のカビが付着していました。 原因は壁表面の結露だけでなく、 実は窓枠のすき間から、窓に発生した結露水が 壁の内部に入って、それがカビの原因です。 窓の結露を完全に無くすことは難しいですが、結露を少なくして、壁の中に水が入らない処理が必要です。
どのような問題も原因をしっかり把握した上でないと問題は解決しません。 一般的な原因を並べて、推定だけで処理をしてもうまくいきません。
次回は来週末に更新の予定です。 |