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安易なリフォームは失敗します

投稿日:2015/12/13

「何だか、床下がぬれている?」という

ご相談の電話がありました。

ご自宅に訪問して
外壁を見ると
外装材の上張りをされていました。

この外装材に上張りは
リフォームとしては
よくあるケースで
表面を見れば、分かります。

私も床下に入って見ると
確かに
土台がぬれていました。
そして
土台の腐れが進行していました。

私の判断は
一見、表面から
新しい外装材が張られていて
何の問題も無いように見えますが

これが問題を隠しているだけです。

この問題の原因を確認して
直すには
上張りの外装材と
元の外装材の2枚を剥がさないと
改修ができません。

上張りの外装材を剥がしたら
元の外装材が傷んでいました。

次に元の外装材を剥がすと
壁の内部が見えてきて
柱と土台が腐っていました。

元の外装材が傷んできたので
それを隠すだけの為に
外装材の上張りをした結果です。

元の外装材が傷んだ原因を
直さないで
安易に進められた
金属製の外装材を張ったのが原因です。

これはよくある
リフォーム工事のケースです。

床下の異変に気付かなければ
更に土台、柱の腐れが
進行して
被害が大きくなったことでしょう。

すべての外装材の上張りで
このようなことになっていることは
無いと思いますが

リフォーム工事の
選択には注意してください。

次回は来週末に更新の予定です。