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単なる外装材の張り替え工事ですが?

投稿日:2016/8/6

ただ、それだけのリフォームですが

一般の方は見積書の内訳を見ても
おそらく、ほとんど分からないと思います。

信用して仕事を依頼しているのでしょうが?
何だか、ちょっと気になる処がある?

そんな相談でした。
場所が地方なので、2日掛かりの診断です。

既存の外装材を剥がして
板状断熱材を増し張りして
窯業系の外装材を張ったようです。

仕上げについては
写真のように目地が通っていないことが
少し気になっていたようです。

その目地の問題は
実は出隅にL型のコーナー役物が
使用されていないことも原因の一つです。

通常は出隅には専用のL型役物を使います。
施工不良でも違法でもありませんが
目的は費用の削減だと思います。
コーキングだけで納めています。

この役物を使うと1棟当たり
20~30万円ぐらい掛かります。

ただ、経年劣化でコーキングが切れ
外装材の変形が出てきて
見た目が悪くなりますし
防水性能も低下します。

少し心配なのは
この外装材を固定する下地を留めるのに
長いビスを使っていることです。

経年劣化による外装材の垂れ下りです。

そしてすでに発生している
軒天井の水シミです。

今後、施工業者がしっかり
対応してくれることを期待します。

500万円もの大工事です。
依頼される方も
もう少し、検討されてから
始めた方が良いかと思います。

工事を決める前に
住宅診断に少しお金を
掛けてみてはどうですか。

次回は来週末に更新の予定です。