以前にも「タイルだから、大丈夫???」というタイトルで掲載しました。 何故?タイルだから大丈夫なんでしょう? 「タイルは丈夫だから一生、大丈夫?」 確かにタイル自体は焼き物ですから、劣化にも凍害にも強い物です。皆さん、勘違いしています。 実際、タイルの剥離落下、外壁タイルからの雨漏れの相談が数多く、私の処へ寄せられています。 今回の事例は鉄骨構造の建物ですが、鉄板下地の上にモルタルをぬり、そのにタイルを張ったものです。 現象は1階の天井に雨漏れが起きており、いろいろやってみたが、直らないということでした。 浸入口と思われる、2階の外壁、窓周りの内部側の壁を剥して、散水試験を実施しました。散水して、10分程度で写真のように水の流れ出しが確認できました。 仕上のタイル面にもある程度の防水性はありますが、それだけでは安心できないので、モルタルの内部側に防水処理をすることは、一般的な施工で建築に関わる者には常識です。 当然、この建物もこの処置はされていました。 しかし、窓周りでは、この防水処置が不完全になる場合があります。つまり防水の切れが起きています。 今回の改修では、外部側からの仕上のタイル面の防水性のアップと内部側からの防水処理を行ないました。 今回の建物は鉄骨構造のタイル張り仕様でしたが、木造でも、このような工法で施工された建物が沢山、あります。 私の診断実績から言うと 「タイルだから大丈夫?」ではなく 「タイルだから危険!!」なんです。
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