ほんの小さな発見から、とんでもない現状が明らかになりました。 築20年ほどの家にお住まいの方からのちょっとした、ご相談でした。 3階建ての1階部分に現れた現象。 「階段の壁から雨漏れがあり、階段の床がぬれている。ちょっと診てほしい」というお話でお家にお伺いしました。 確かに壁から水が流れ出していました。ただ、上の部屋では水の流れ出した様子もない。
まず、その流れ出してきている、壁の中を診る為に壁の一部を剥してみました。 表面の壁の中にはブロックの壁があり、全体がぬれていました。 この家は3階建てで外から見ると全体がタイルで仕上がっていますが、1階は鉄筋コンクリート造、2階がブロック造、3階が木造という、構造で表面からでは、なかなか分りずらい建物でした。
私の判断から、3階の壁を解体して調査をすることをお勧めして、実際に壁の一部を剥して診ると、かなりやばい状態でした。
3階の壁は全体を剥して、構造体を確認して直すことになりました。 結果、想像よりも傷みが激しく、土台、柱の交換が必要になりました。 私も今まで、これほど、全体の木が腐っていた建物ははじめてでした。 この状態を見た、家のご主人は当初はかなりショックだったようですが、すべて改善工事が終わったときは、とても喜んでおられました。 この状態をこのまま、放置していたらと思うとゾットするとおっしゃっていました。
表面に出てきている現象はそれほど大きくはないことがほとんどです。内部で進行している状態のほんの一部が表面に現象として表れてきます。 その小さな現象を放置しておくと、後で取り返しのつかない、とんでもない事が起こってしまいます。 ただ、正しく現状と原因を把握して改善工事をしないと、更に危険な状況へと進行してしまいます。 今回のように壁から雨水が入ってくるから、外壁にサイディングを張れば、直るなんて言われて、そんな工事をしていたら、土台も柱も腐ったまま、本当にゾットします。 |