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外装材の上張りでは直らない

投稿日:2017/10/22

外装材の上張りをすると
ほとんどの場合

外装材が屋根よりとび出ます。

軒天がボロボロ

原因は外壁の通気層の閉鎖です。

通気層の役割は
壁体内結露の防止と
外装材から入った雨水の排出です。

サイディングからは雨水が入るのが
前提で施工マニュアルも作られています。

ですから
サイディングの裏面には
防水処理が必要で
雨水を排出する作りが必須です。

この建物の軒天部分には
新築時から、通気層が閉鎖状態。

サイディングを二重にしても
通気層まで雨水が入り

その雨水が軒天井の材料に
しみ込んで
凍害で破壊され、ボロボロに。

改善処置として
雨水を排出できる構造に

水切りの部材を取り付けました。

小さな面積だから
通気層はいらないという
安易な施工は危険です。

次回は来週末に更新の予定です。