ぱっと見では、分からないと思いますが、 周りの状況から判断できます。 この写真は床下から見た土台です。 ご依頼内容は 「最近、蟻がたくさん出ているので、木が腐っていないか心配?」というものでした。 どなたか、見たようですが、分からなかったようです。 写真には写っていませんが、地面には蟻の抜け殻が散乱しており、基礎の一部に水シミの白い跡が残っています。 土台にドライバーを刺してみるとほとんど抵抗がなく、ぐさっと奥までドライバーが入ってしまいました。 そこでドタイバーでえぐってみると ごらんのとうり、土台が腐っているというよりは、無い状態です。 ここに蟻が巣を造っていたということです。 この土台部分は浴室に接しています。 昔の浴室はタイルで床も壁も仕上げていました。この仕上げの浴室は、このような状態になっていることが結構多いです。 タイルには防水性がほとんどありませんから、そこに水がくると当然、浸入して木を腐らせます。 すぐに木が腐ることはありませんが、20年も経つとこのような結果になります。 問題は床下に入って診ても、見た目だけでは分からないということです。 実はこの土台の腐れは浴室だけでなく、その他の部分でも発見できます。 周りの状態などを診ていかに判断するかです。 尚、現在、浴室はユニットバス形式になっており、このような水の浸入による土台の腐れは無いはずです。 これ以外でも見た目では大丈夫と思っても、いろいろと問題を抱えている場合がありますので、ご注意ください。 |