住宅診断の【エスパス一級建築士事務所】

「散水したけど、雨もりしないし？」

下屋上の外壁
モルタルの壁に亀裂がたくさん？

この亀裂から
雨が入っているなら
簡単ですが

ここにどんなに散水しても
通常の雨で入っていないのだから
原因は壁の亀裂ではないのです。

風の強い雨の時
１年間に数度という
ケースは難しいです。

建物の造り方が・・・
納め方が分かっていないと
まったく無理です。

散水は上から下に向かって
やっても分かりません。

風が強い日の雨は
下から吹き上げてきます。

そして
この建物は
モルタルの外壁ですが
通気工法で造られています。

散水は屋根板金から
壁に向かって
上向きにすれば
水が漏れてきました。

ただ散水すれば、
原因が分かるなんて
単純じゃないです。

壁を剥がす前に
原因がほぼ分かっていますから

その段取りをして
外壁モルタルを解体

原因はここです。
通気層に立ち上がっている

屋根板金の防水処理が
間違っているんです。

この建物を造った人は
ちゃんとやったと自信があるから
分からないのです。

私は疑いから
入りますから
点検するポイントが違います。

この部分を改修して
雨もりは直りました。

しかし
雨もりの原因を調査して
確定するのは難しいです。

次回は来週末に更新の予定です。