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タイルの落下ーALC版は要注意です

投稿日:2015/8/1

これまでも
外壁タイルのご相談はありました。


ここ、2〜3年は更に増えてます。

1枚目の写真は
屋上から撮影していますが
地面にたくさんのタイルが落ちてます。

ここにもし、人が居たらと思うと
ぞっとしますね。

2枚目は
もうすぐにでも落下しそうな状態です。


3枚目は
窓下部分でやはり
剥離がかなり進行しています。

4枚目の写真は
タイルが剥離落下した部分を
撮影しています。

タイルが剥がれた後に
タイルを貼っていた

ALCという外装材が見えています。

このALC材は
素地では大変、水を吸いやすい材料です。

タイルの剥がれの原因は
ALCに吸い込まれた水が
凍ることによる、凍害です。

ALC材は水を吸いやすい材料ですから
表面の防水性能を確保しなければなりません。

しかし、タイルには必ず目地があり
目地はモルタルで施工されています。

この目地から雨水が浸入して
ALC材まで浸透していきます。

結果、ALC材の凍害劣化により
タイルが剥離落下となります。

ALCとタイルの性質を
理解して施工しないとこうなります。

今回の写真のような
大きな面積のタイル剥離を
直すのは、かなり難しいです。

費用も高額になります。

こうなる前に
事前にチェックされた方がいいですよ。

タイルが落下して人が怪我でもされたら
大変です。

次回は来週末に更新の予定です。

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