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現場で起きていることが事実です

投稿日:2017/10/15

一般地で起きないことも

寒冷地では起きます。
これも事実の1つです。

どんなにメーカーが
試験データーを基に
問題はないと云っても

現場で起きていることは事実です。

これは乾式タイル工法
別名:引っ掛けタイル工法です。

写真のように
ベースとなるサイディングの
突起部にタイルを引っ掛けるので
引っ掛けタイルとも呼ばれています。

落下したタイルの裏面を見ると
ベースサイディングの突起部が
くっついています。

突起部が壊れてタイルが落下したと
考えるのが普通かと思います。

施工が悪いのか?
この工法自体に無理があるのか?

メンテナンス不良というのは
どうかと思いますが?

一般地では起きないことが
寒冷地では起こることがあります。

この落下の原因は
凍害により、突起部が破壊されたと
私は考えています。

凍害という現象は
他にもいろいろと問題を起こします。

一般地では考えられない現象でしょう。

凍害は1年や2年で問題が起きなくても
5年、10年で起きてきます。

新商品が販売されて
見た目が良さそうだからと
採用するのは危険な感じがします。

メーカーは短時間で試験して
大丈夫と判断します。
試験で10年も掛かっていては
新商品の販売はできませんからね。

実際に使用されて
やはり、10年を経過しないものは
なかなか、私は安心して使えません。

寒冷地である
北海道の住宅は難しいです。


次回は来週末に更新の予定です。